夏土用の養生と陰ヨガプラクティス

五臓の「心」と「脾」を労わろう!

7月24日は一年で最も暑さが厳しい「大暑」の節季に当たります。うなぎでお馴染みの「夏土用」とも重なって日に日に暑さと湿気が増す時期です。

熱を嫌う五臓の「心」湿を嫌う「脾」が病みやすいこの時期に意識したい養生を知り、陰ヨガプラクティスで身体のバランスを整えていきましょう。


「心」の働き

夏の五臓「心」は血液を全身に循環させるポンプの役割を担います。「心」が弱ると動悸や不整脈、胸苦しさ、胸の痛みなどを引き起こします。身体に熱や酸素が行き渡らなくなり、手足の冷えや息切れなども起こります。

また感情や思考、判断力や記憶力等の精神面を管理するのも「心」の担当。「心」が失調すると気分が落ち着かない、寝つきが悪い、不安感が高まる、また多夢、健忘症などの不調が現れます。

「脾」の働き

土用の五臓「脾」は飲食物を消化吸収して栄養や水液を全身に運びます。内臓を正しい位置に保つ、血液の流れを導きまた脈から漏れ出さないようにする働きも担っていて、働きが悪くなると、胃もたれ・胃下垂・下痢・皮下出血・血便・血尿・月経過多などの不調が起こります。

身体にエネルギーを取り込む最初の入り口として重要な役割を果たしています。口の周りに不調が出たり、思い悩むことが多いときは「脾」の働きが弱まっているかも。

夏土用の養生

夏はいつも以上に時間と心に余裕をもって行動しましょう。湿熱を身体に溜めないように軽い運動で程よく汗をかき、十分な休息も取ります。水分と栄養で身体を滋養し気(エネルギー)を補うこと・睡眠の質を落とさないようにすることも大切です。

胃腸が疲れやすくなる時期なので、食事の内容・量・時間なども見直すと良いかもしれません。